感動の山 大雪山
 初めて空路を使用しての登山で予想外の事もあったが天候に恵まれて無事、縦走が出来る。大雪の雄大な山並みと非常に多くの高山植物が咲いていて感動の山歩きが出来た。
2010年7月14〜16日

ルート平面図

ルート断面図

 14日 層雲峡⇒黒岳ロープウェイ⇒リフト⇒7合目13:20→黒岳山頂15:00〜15:35→黒岳石室16:10
 15日 黒岳石室4:00→お鉢平→北鎮岳分岐5:50→中岳6:10→間宮岳7:20→旭岳9:00〜9:30→姿見池10:45→11:00旭岳ロープウェイ

 14日早朝、羽田から空路を旭川空港に行き、バスで旭川駅に行き層雲峡行きのバスの発車まで旭川駅で軽い食事をしてから駅周辺を歩き、札幌までの高速バスターミナルを見つける。10:40分発の層雲峡行きに乗り途中、上川駅に寄り終点の層雲峡に11:05分着、直ぐにロープウェイ乗り場に行き片道切符を買い丁度発車するゴンドラに飛乗る乗ることが出来る。ロープウェイ山頂駅から数百メートル離れたリフト乗り場まで歩き、リフトで7合目の黒岳登山口迄登る。

 7合目の売店でコーヒーを飲みながら登山の準備、羽田での手荷物チェックで携帯燃料は機内に持ち込み出来ずお湯を沸かせない為、水とお菓子やパンを買って見通しの悪いガスの中に続く登山道を登って行く。登山道の両際にはハクサンチドリ、ウコンウツギ、チシマキンバイソウ、チシマフウロ、エゾヒメクワガタ等の花が咲いていて、苦しい登りでの良い清涼剤と成る。
七合目登山口ガスの中へ 視界が良くなり山頂が近くなる 黒岳山頂 1984m

 雨に降られる覚悟で登って行くと頭上が明るくなり視界が段々と良くなり前方の岩山も見えてきて周辺の状況が分かって来る。黒岳登山はロープウェイを利用できる事と午前中は天気も良く予想以上に多くの登山者が降ってくる。15:00分黒岳山頂1984mに飛び出ると前方には雄大な大雪の山並みが多くの雪渓を残して広がっている。ここでしばらく景色を見ながら休憩する。パンを出したまま写真を撮っているとシマリスが出てきてパンを食べはじめる。

 1メートル程近くによっても逃げないで一生懸命パンを食べている動作が可愛らしくて10名ほどの登山者でリスを取り囲むようにしてカメラに収めている。リスもしばらくモデルになってくれたのでパンを食べられた事はあきらめて再び雄大な大雪の山並みと足元に咲く多くの花を見ながら本日の宿泊場所の黒岳石室に向って降ってゆく。黒岳石室で宿泊申請をしてからベンチで缶ビールを飲みながらカップラーメンとパンで夕食をすばやく済ませてから目前に聳える桂月岳1938mまで登ってくる。
シマリスにパンを食べられる 黒岳石室 茜色の空と北鎮岳の雪渓

 初めて飛行機を利用しての登山で解った事。手荷物検査で携帯コンロは機内に持ち込み禁止で羽田に置いて来る事になる。小屋前での夕食時周りの人に聞いてみると携帯コンロのガスボンベは機内に持ち込み不可なのでバーナーの部分のみ持参して携帯ガスボンベは現地で調達している事がわかる。山小屋で携帯ガスボンベを販売している事の意味が納得できる。山小屋の方も登山者に便宜を図り小さなお鍋等も貸し出している。

 まだ明るいので近くを歩いて周り空が茜色に染まり次第に星空に変ってゆく大自然の中に浸り、明日の天気を祈り石室の中に戻り寝床に着く。50名ほどの登山者が利用しているがスペースは十分あり楽に横になれる。マットと毛布一枚を借りて冬用の上着で寝たが少々寒くて熟睡出来ず外に出て満天の星空をしばらく眺めてくる。
お鉢平展望台 左、黒岳 右、烏帽子岳 北鎮岳 2244m

 空が僅かに明るくなる頃小屋の中も騒がしくなり朝の準備が始まる。6時の出発を予定していたがパンと水の朝食かんを済ませ4時に一人先に出発する。今日も天気は良くお花畑の中を緩やかに登って行く。地図には「雲の平」と表記されている所で非常に多くの高山植物が見られる。登りつめた所にお鉢平展望台の標識があり下方に荒涼とした噴火口跡が見られる。此処からやや右方向に進路を変えて北鎮岳を正面に見ながら緩やかに登り、北鎮岳左肩の雪渓となる。

 急斜面の雪渓なので準備してきた軽アイゼンを付けてスリップに注意して雪渓を登りきった所でアイゼンを外し僅かに登ると北鎮岳分岐(北鎮岳の肩)に到着。北鎮岳を往復する予定で居たが体調が良くないのでしばらく休憩後、次のピークの中岳を目指す。前方にも後方にも人影が無く、自然の大きさを強く感じる。
安足間岳 トムラウシ山 間宮岳から 残雪の旭岳

 中岳2113mのピークを越えて中岳分岐(裾合平方面)を通過。この付近も雲の平ほど多くはないが高山植物も見られるので遠くの山を見たり足元の花を見たりしてゆっくりと歩く。7:20分、ほぼ平らな間宮岳山頂の分岐点に着く。此処でお鉢巡りコースから分かれて旭岳方面に向う。中腹に大きな雪渓を残している旭岳が目前になり、さー!此処を登れば後は下りのみと自分を励まし旭岳を目指す。間宮岳から裏旭岳のキャンプ場まで降り、今回の山歩きで最後の旭岳の登りが待っている

 雪渓の手前で小休止しながら軽アイゼンを再び装着する。北鎮岳の雪渓より幾分なだらかの様だがアイゼンを付けたほうが足元がしっかりするので楽に歩ける。長距離を歩いてきて疲れもあり雪渓をゆっくりと登る。山頂に向って直線状に登るので距離は短いが息が苦しく途中で数回立ち止まり深呼吸をして息を整えて雪渓を登りきる。旭岳の山頂は目前に迫ってきたが未だ急斜面の直登があり、転がり落ちそうな岩が多いので休憩も出来ずアイゼンを付けたまま山頂迄登りきる。
旭岳の雪渓を登る 旭岳山頂 2290m 姿見の池

 9:00分北海道の最高峰2290mの旭岳山頂に到着、天候に恵まれて此処でも素晴らしい景色を堪能できる。山頂には旭岳ロープウェイを利用して登って来ている登山者が20名ほど休憩している。黒岳石室を4:00分出発して5時間、旭岳山頂迄殆ど登山者と逢わずに来た。雄大な大雪を貸切状態で景色を独り占めしているのは少々気が引ける想いがする。

 山頂で30分ほど休憩をしたので山頂を後の姿見の池を目指して降る。多くの登山者が登ってくるので所々で足を止めて登る人を優先に登山道を空ける。旭岳は端正なドーム型を見てきたが姿見の池方面からは爆裂で吹き飛んだ後の姿で数箇所から白い噴煙が出ている。多くの登山者とすれ違い姿見の池まで下り旭岳を振り返り見るとガスが掛かって来て山頂が隠れてしまう。
火山活動がある旭岳 ロープウェイ(姿見駅) ロープウェイ(山麓駅)

 姿見の池で5分ほど休憩後旭岳ロープウェイ駅まで3コースほどあるが最短のコースで旭岳ロープウェイ駅に行く。途中にはチングルマ、エゾコザクラ等の高山植物の群生地もありロープウェイを利用して姿見の池周辺を歩いて見て周る観光客も多く来ている。200名ほどの学生もこれから山頂目指すと張り切って賑やかに登って行く。11:00ロープウェイ姿見の池駅にゴールイン。


 大雪山縦走で見られた高山植物。
タカネトウウチソウ ヤマブキショウマ ゴゼンタチバナ
コガネギク ミソガワソウ エゾイチゲ
ショウジヨウバカマ カラマツソウ ウコンウツギ
チシマヒョウタンボク チシマノキンバイソウ ウラジロナナカマド
ハクサンチドリ ミヤマキンポウゲ ジンヨウキスミレ
トカチフウロ クロユリ ハクセンナズナ
エゾヒメクワガタ エゾノイワハタザオ エゾハクサンイチゲ
イワギキョウ イワブクロ ヒメイワタデ
エゾハハコヨモギ チシマツガザクラ メアカンキンバイ
チシマキンレイカ エゾイワツメクサ シマリス
エゾツツジ ゴゼンタチバナ コケモモ
カラフトイソツツジ イワハゼ ハイマツ
ミネズオウ エゾノツガザクラ イワウメ
ダイセツトリカブト エゾコザクラ アオノツガザクラ
チングルマ ヨツバシオガマ コマクサ
イワブクロ ハクサンボウフウ クロマメノキ
イワヒゲ エゾマルバシモツケ ミヤマリンドウ
クモマユキノシタ ウスユキトウヒレン エゾタカネスミレ
ミツバオウレン タカネイワヤナギ イワギキョウ
チシマクモマグサ ジムカデ タカネシオガマ